本年は、例年よりも小雪の幕開けのようです。市街地では、雪がほとんどない状況です。
1月1日の元日には、恒例の元旦マラソン大会が行われました。今年、第64回目を迎えました。本市は、「日本各地で行われている元旦マラソンの発祥の地」です。本年は、午前10時頃から雪が降り始め、選手の皆さんにとっても、外で誘導等を行うスタッフにとっても、寒い中での大会となりました。遠路、本市にお出でいただいた選手の皆さん、そしてスタッフの皆さん、関係者の皆様に感謝申し上げます。
正月の恒例事業と言えば、村上ではもう一つあると思っています。それは、塩引きづくり自慢の市民の皆さんが、手塩にかけて作った塩引き鮭を食べることです。家族や子供たち、親戚等お歳暮で届けた皆さんから、「今年は、いつもより甘くて美味しかったよ。」等といった会話がされていることでしょう。そうした声を聞きながら、塩引きづくり自慢の皆さんは、今年の年末に、また「やる気」を出して塩引き鮭作りに励むことと思います。今年もさらに美味しい塩引き鮭が出来ることを祈念申し上げます。
村上は、鮭のまちです。年末には、NHK総合テレビで、鮭のまち村上を特集した30分番組が、全国放送されました。これは1月に放映された番組の再放送で、イヨボヤ会館の奥村館長が、東京のNHKへ行って収録されたものです。それが年末に、再々放送を含めて2回放映され、全国に「鮭のまち村上」を宣伝でき感謝でした。放送をご覧になった視聴者の方から、塩引き鮭のご注文に関する問い合わせが殺到したと奥村館長が言っておりました。市内の鮭加工業者に多くのご注文をいただき、塩引き鮭が全国各地に発送され、新巻鮭とは違い「塩抜きや乾燥」という一手間掛けることによって旨味が出ることが伝わっていくことを願っています。何と言っても塩引き鮭は、村上の自慢の逸品ですから。
さて、話は変わりますが、1月になると、カレンダーやダイアリーが新しくなり、真っ白な箇所に、少しずつ今年の予定を書いていくことになります。皆さんの手帳には、どんな予定が書きこまれたのでしょうか。今年も皆様の手帳などに、楽しいことが沢山書き込まれることを願っています。
そして、本年の一番の話題と言えば、平成天皇の退位、新天皇の即位、それに伴う元号が変わることではないでしょうか。カレンダー等には、既に4月30日は、「退位の日」。5月1日には、「即位の日」などと印刷されています。平成30年12月8日の国会で、祝日とする法律が成立し、本年に限り「5月1日即位の日」と「10月22日即位礼正殿の儀」が祝日になりました。その結果、4月30日と5月2日が休日となり、大企業や学校等では、4月27日から5月6日まで10連休になります。4月1日には、新元号の発表をすることも決まり報道されました。10連休を含め、国全体でのお祝いムードが高まってきており、明るい話題で、国全体が元気になっていくように感じます。
市内では、即位の日に関連したお祝い行事について検討している動きもあるように聞こえてきました。こうした動きで、本市に旅行に来られる方が増えるなど景気回復などにつながっていくことを切に願っています。
また、本年の話題の一つに、2020年東京オリンピック・パラリンピックの選手選考会があると思います。特に、本市出身の平野歩夢選手が、スケートボード大会の選手選考会に挑戦する動きがありそうで、こちらの動向も目が離せず楽しみになっています。正式な選考会日程はわかりませんが、怪我などしないようにして準備が順調に進み、選考会に出場し、日本代表選手になってくれれば、本市にとって幸せな話題になると思います。マラソンの選手選考レースは、9月15日にマラソングランドチャンピオンシップが行われる予定で、このレースでオリンピックに出場できるマラソン選手が決まるようです。このように、2020東京オリ・パラ大会に向けた動きが出てくるのも本年の大きな話題と言えるでしょう。本市出身者が複数選ばれることを夢見ています。
さらに瀬波温泉地内では、村上市が発注している(仮称)村上市スケートパークが完成し、春には開館する予定です。国内最大規模の屋内スケートボード施設が完成すると、国内外のスケートボード選手が本市に集い、本市はスケートボードの聖地にもなることでしょう。新たなお客様が、本市に数多くおいでいただけることを期待しております。
更なる本年の話題の一つに、ディスティネーションキャンペーン(DC・デスキャン)があります。これは、JR旅客6社が、地元自治体や観光会社、旅行会社などと協力し、地域の新たな観光素材をPRし誘客する大型キャンペーンで、本年10月1日から12月31日までの3か月間で、新潟県と山形県の庄内エリアを会場に行われるものです。今回のテーマは、「日本海美食旅(ガストロノミー)」で、皆様を食の魅力でおもてなししようとする企画です。DCは、1978年(昭和53年)から実施されているイベントで、新潟県での開催は、今回が9回目になります。
当公社としても、新潟県を始め県内各地の団体の情報を得ながら、市内の観光団体と連携して組織した実行委員会に参画し、村上が自慢できる実りの秋の食材で、皆様をおもてなししてまいりたいと準備を進めているところです。
秋には、国内外から多くのお客様が、新潟県・山形県庄内エリアに、米・鮭・魚を含めた魅力あふれる美食を求めてお出でいただけますよう心からお待ちいたしております。
本年も、当公社が指定管理者として管理しているイヨボヤ会館、おしゃぎり会館、村上市民ふれあいセンター、縄文の里・朝日を始め、市内の各観光施設に多くのお客様がお出でいただけることを心よりお待ち申し上げております。
本年も、読者の皆様にとって、幸多い年となりますようご祈念申し上げます。